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「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が正式に決定しました!
待ち望んでいた嬉しいニュースです(^-^)
「隠れ(カクレ、かくれ)キリシタン」ではなくて「潜伏キリシタン」?
従来「隠れキリシタン」と総称していましたが、現在では二つの名称で使い分けされていますね。
「潜伏キリシタン」はキリスト教の禁教期に仏教徒などに見せかけてひそかに信仰を続けた人々のこと、一方「隠れキリシタン」は明治に入り禁教が解けた後もカトリックに戻らず潜伏期の信仰形態を維持した人々、とされているようです。
大浦天主堂(長崎市)
現存する日本最古の教会。潜伏キリシタンが信仰を告白し、潜伏期の終わりとされる場所。
幕府による禁教令と約250年続いた潜伏期の中で独自の信仰形態を生み出した歴史がテーマとして高く評価され決定した、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産。
弾圧に耐え信仰を守り抜いたという事実、漁村など土地の習俗などにも影響され、日本の伝統的な宗教と共生しながら本来のカトリックとは異なる信仰文化が形成されていった経緯など、知れば知るほど心打たれるものがあります。
江戸後期の古伊万里、蕎麦猪口。
つばの広いハットとマントを身につけた人物と地面からニョキニョキと顔を出すタケノコの絵柄。
お気づきでしょうか・・・なんと十字架のようなものが!しかも胸の部分に!右のものは白抜きではっきりと浮かび上がっています。左の方はややにじんでいますが胸の十字架に手を当てているようにも・・・?
古伊万里の産地は現在の佐賀県有田とその周辺、長崎県波佐見など。当時陶工たちの中にも多くの潜伏キリシタンがいただろうといわれています。
ひそかに描いていたのでは・・・?とも十分に想像できるのではないでしょうか。
こちらは江戸後期~幕末のもの。花々の間を虫?鳥?が飛んでいるように見せかけて、実はこれも十字架?
クルス皿と呼ばれています。
見込みにクルス文?周囲の花などの模様に同化させているのでしょうか。
江戸後期~幕末。
十字架?にも見て取れるデザインに西洋人の図柄。幾何学的な文様の中に小さいクルスのようなものがぎっしり。
江戸後期~幕末。
キリスト教禁制の中、ひそかに祈りをささげ、一心に描かれたクルス文様・・・
あれこれ思いを巡らせてみると~感慨深い思いがします(^’^)
歴史を物語る、それぞれの古伊万里の作品。
なんとも神秘的ではないでしょうか。